2022年オークス・有力馬考察
桜花賞組
過去10年(2012~2021年)のオークスで馬券圏内30頭のうち、16頭の馬が前走・桜花賞となっており、オークスの予想をする上では桜花賞組の取捨選択は外せません。
2022年の桜花賞は7番人気のスターズオンアースがタイム1分32秒9で勝ちましたが、2~10着までタイム差が0.3秒以内、15着まででも1秒以内の大混戦の決着となりました。
その中でもオークスで有力と思われる馬を5頭紹介します。
負けて強し!ウォーターナビレラ
桜花賞で2着だったウォーターナビレラは、前崩れとなる不利な展開の中で、先行した馬の中で唯一馬券圏内に残り、負けて強しな競馬をしたと言えます。
1人気ナミュールと2人気サークルオブライフ
桜花賞で1番人気と2番人気に推されたナミュールとサークルオブライフも非常に厳しい展開を強いられた2頭といえます。
当日はインコースの状態が良く、外からの追い込みでは距離ロスが厳しかったので8枠を引いた両馬はともに終始不利な展開でレースをせざるを得ませんでした。
それでもサークルオブライフは4着、ナミュールも10着とはいえ0.3秒差のため、この不利を考えると力関係は互角といえます。
東京巧者のプレサージュリフト
プレサージュリフトはデビューから2連勝、無敗で桜花賞に臨むも11着になってしまいましたがデビューから2勝とも東京競馬場で、2戦目のクイーンカップでは、桜花賞1着だったスターズオンアースに先着しています。また桜花賞では7枠14番と外目の枠に入ってしまった上に出遅れて最後方。直線勝負に賭けるも、上位人気のナミュールとサークルオブライフと同様に不利な枠が影響し、最後方からでは厳しかったと思われます。しかし最後の脚は上位と遜色なく、能力的には逆転もありそうです。
桜花賞組では実力拮抗、不利な展開でも強さを見せたこれらの馬を評価したいと考えます。
別路線組・フローラS
トライアルのフローラS(東京芝2000m)は本番より400m短いとはいえ、この時期の牝馬にとってはタフな条件であり、この組からは20年ウインマリリン(オークス2着)17年モズカッチャン(2着)、16年チェッキーノ(オークス2着)など多くのオークス好走馬が誕生しています。
エリカヴィータ
エリカヴィータは2走前のフェアリーSは3か月休み明けで10着でしたが、前走のフローラSでは同じく3か月の休み明けでも1着と勝利し、こちらも3戦2勝のうち東京で2勝と東京巧者感が漂っています。またフローラSは2000mと3歳牝馬の重賞では距離が長く牝馬限定戦の重賞では最長距離となるオークスを走り切るだけのタフさを計るレースとして有効です。
タフな条件で好走した馬が、同じくタフな条件であるオークスで好走するのは合理性があり、勝ち負けとまではいかなくても馬券圏内に来る可能性は高いと考えられます。
別路線組・忘れな草賞組
クラシックの出走権利に届かなかった馬たちによって桜花賞と同日に行われる裏開催のレースでいわゆる残念桜花賞と呼ばれるレースです。
しかし桜花賞には間に合わずとも、成長著しい3歳の時期にここをステップとしてオークスで好成績を残す馬もいます 。15年のミッキークイーン、19年のラヴズオンリーユー、11年のエリンコートがこのレースをステップとして優勝していることから、オークスへの前哨戦としての認知されつつあります。
アートハウス
アートハウスは2走前のエリカ賞では負けましたが、4カ月ぶりに復帰した忘れな草賞ではスローの流れにも関わらず、2着に3馬身差をつけて快勝。この3馬身差をつけた瞬発力は高く評価できます。新馬でも3馬身差をつけ、勝ちっぷりがいい。母はフローラSで2着し、秋には秋華賞2着の活躍馬。自身、2000メートルの新馬デビューで、いかにも長距離が向く血統背景もあり、期待が持てる1頭と考えます。
まとめ
ウォーターナビレラ(武豊騎手)
ナミュール(横山武騎手)
サークルオブライフ(Mデムーロ騎手)
プレサージュリフト(戸崎騎手)
エリカヴィータ(福永騎手)
アートハウス(川田騎手)
※騎手は騎乗予定
いかがでしたでしょうか?オークス2022の予想の参考になれば幸いです。
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