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ガチの競馬ファンなので、ウマ娘に出てくる競馬ネタを集めてみた~1話

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年代がバラバラとかいろいろ突っ込みどころは抜きにして、ウマ娘をより楽しめる元ネタを、なるべくネタバレしないようにピックアップしてみました。

■東府中駅がちゃんと再現されてる

いきなり競馬ネタではないですが、東京競馬場に気軽に行けない人もいると思いますので、上京してきたスペシャルウィークが降り立つ東府中駅がちゃんと再現されてます。

スペシャルウィーク東府中駅に立つ

実際の東府中駅

自動改札の数や看板などかなり細かい部分まで書き込まれてます。「啓文堂書店」が「文文堂書店」になってる以外はほぼ一緒ですね。

トレセン学園は実際の東京レース場(実名:東京競馬場)に併設されているそうなので、東府中で京王競馬場線に乗り換えて1駅ですが、商店街を散策しながらであれば、割とあっという間の距離です。
■府中競馬場にあるウマ娘の銅像

スペシャルウィークが訪れたトレセン学園の風景に出てきたウマ娘の像ですが、これにも元ネタがあります。

作中のウマ娘像

元ネタ「黄金の馬・アハルテケ像」

この銅像の元ネタがあり、実際の東京競馬場にある馬の銅像は、アハルテケ・トキノミノル・ウォッカですが、銅像や台座の色からして「アハルテケ」という馬の銅像でしょう。

アハルテケは馬の名前ではなく、鮮明な金属光沢のある金色の毛が特徴的な馬の品種の名前です。
■専用通路入り口の電光掲示板

この電光掲示板も実際の東京競馬場にあります。

作中の掲示板

実際の掲示板

作中の掲示板で写っているのは右から、オグリキャップ・ナリタブライアン・シンボリルドルフ・エアグルーヴ・フジキセキ・ヒシアマゾンです。

 

■ウマ娘のぬいぐるみ

ウマ娘のぬいぐるみが売ってますね。これはオグリキャップとヒシアマゾンのぬいぐるみと思われます(笑)
実際の競馬場でも「ターフィーショップ」というお店でぬいぐるみが売ってます。

ウマ娘グッズの屋台

オグリキャップのゼッケンが8番、ヒシアマゾンが3番になってますね。

競争馬のぬいぐるみは、実際のオグリキャップが活躍した第2次競馬ブームの頃に発売され、爆発的に売れました。それ以降活躍した競走馬はぬいぐるみ化され、同じ競走馬でも大きなレースを勝つごとに複数のバージョンが作られました。

オグリキャップぬいぐるみ
「オグリキャップ・有馬記念バージョン」
オグリキャップが中央に移籍してきて馬番が8番になったのは、1988年の「毎日王冠(G2-1着)」「ジャパンカップ(G1-3着)」、そして引退レースである1990年の「有馬記念(G1-1着)」の3レース。
ヒシアマゾンが馬番3番になったレースは1993年の「新馬戦-1着」「阪神3歳牝馬ステークス(G1)-1着」(現在では「阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)」とレース名が変わってます)とそれぞれの馬にとって大きいレースを勝ったという、深い意味を持つ番号なんですね。
■サイレンススズカの出走したレース

東京競馬場の広さに圧倒されながらもパドックへ来たスペシャルウィーク。
そこで目にしたのはもう一人のヒロインサイレンススズカ。彼女が出走するレースも実際の競馬に基づいてます。

サイレンススズカがパドックに入場・馬番は12番

12頭立てのレースなので、ウマ娘も12人

実際のサイレンススズカの馬番が12番で出走した東京11レースは、1998年2月14日の「バレンタインステークス」ということになります。
このレースは12頭で行われたレースなので、作中でもちゃんと12人のウマ娘がいますね。

先頭のサイレンススズカに追いすがる1番と2番

先頭で軽快に飛ばすサイレンススズカ。「1000m通過は57秒8」というアナウンスがありますが、実際のこのレースでも同じタイムで走ってます。

そして逃げるサイレンススズカを追って2~3番手を走るウマ娘はおそらく、
1番⇒スガノオージ・2番⇒ホーセズネックでしょう。
■解説の細江さん

解説に1996年にJRA初の女性騎手となった細江純子さんが本人役で登場。

左側の人が解説の細江さん
細江さんはスペシャルウィークが現役で活躍していた時代には、現役のジョッキーでしたが、作中では解説者になっています。
重賞制覇などの翁レースでの勝鞍はないものの、デビューした年から毎年勝ち星を挙げ、1999年には日本の女性騎手としては初となる海外競馬(シンガポール)での勝利も挙げています。ちなみに細江さんの競馬学校の同期には、福永祐一騎手や和田竜二騎手などまだ現役で活躍しているジョッキーがいます。
■スペシャルウィークの同期・最強の世代

ようやくクラスに合流したスペシャルウィークに同じウマ娘、エルコンドルパサー、セイウンスカイ、グラスワンダーが話しかけてきます。中でもエルコンドルパサーは帰国子女設定で外国人的ななまりの口調です。

最強世代とも言われた3人


クラスメートではないけど、キングヘイローも1話後半に登場

エルコンドルパサーが帰国子女設定なのは、実際の競馬で外国産馬(外国で生まれてデビュー前に日本に輸入された馬)という区分だからと思われます。

エルコンドルパサー、グラスワンダー、セイウンスカイ、キングヘイローは実際の競馬でもスペシャルウィークと同じ1997年にデビューした同期の馬で、20世紀最後の最強世代といわれています。なかでもスペシャルウィーク、エルコンドルパサー、グラスワンダーは3強と称されいまでも人気が高いです。
ハルウララは世代も所属も違いますが、キャラ的に転入直後で気後れしているスペシャルウィークとクラスメートをつなぐ役割でしょうか。

ウマ娘に出ている馬で、エルコンドルパサー以外の外国産馬は、
・タイキシャトル
・グラスワンダー
・アグネスデジタル
・メイショウドトウ
・ファインモーション
・ヒシアマゾン
・シーキングザパール
がいます。
■レースの階級・グレード制
授業中の風景で語られるレースの階級分けも、実際の競馬とほぼ同様グレード制を導入しているようです。
レースの階級グレード制についての授業
実際の競馬ではジュニアクラスがありませんが、その横の「条件クラス」はあります。
この「条件」とは、レースに勝つ事で、1勝・2勝・3勝とクラスが上がっていく過程のことで、これらのレースを勝って取得賞金が一定額以上になることで、ようやくオープン馬となります。
ウマ娘たちはジュニアクラスなので、1勝するといきなりオープンクラスにチャレンジできるんですね。大学を卒業すると上の階級から始まるキャリア組といった感じでしょうか?
ちなみに、実際の競馬のレースの格付けはこんな感じです。
・新馬戦(メイクデビュー):まだ1度もレースに出たことがない馬だけのレース。
・未勝利:まだレースで1着になったことがない馬だけのレース。
・条件レース:レースに勝つ事で、1勝・2勝・3勝クラスと上がっていくレース。
・オープン特別:獲得賞金の上限に関わらず、すべての馬が出走できるレース。
※ただし、実績がない馬は出走できないよう、賞金以外の条件が細かく決められていることが多いです。
また、オープン特別のレースには全レースに名前がついていて、G1を含む「重賞」と呼ばれるレースもこの中に含まれます。その重賞の中でもレースの重要性によって、GⅠ、GⅡ、GⅢの3グループに分類されているのがグレード制です。
■スペシャルウィークの生い立ち

クラスメートとのご飯の時に、スペシャルウィークの生い立ちの話が出てきます。

実家にいたころの回想シーン

スペシャルウィークを産んでくれたお母ちゃん「実馬名=キャンペーンガール」は出産の5日後に死亡してしまい、離れた馬房にいたスペシャルウィークは母の死を感じたかのようにずっと啼いていたそうです。

また「小さいころからひとりぼっち~」と、友達がいなかった事をカミングアウトしてますが、実際のスペシャルウィークもあまりほかの馬たちと行動をともにすることがなく、いつもひとりで遊んでいた」というエピソードもあります。

一緒にいる金髪の女性は育ててくれた方のお母ちゃん。亡き母の代わりに母乳を上げていた馬がいました。作中ではウマ娘ではなく人間のようですね。
■オグリキャップの大食い

実際のオグリキャップも大食いエピソードが多く、ウマ娘でもその設定が描写されてます。

普通の馬の2倍以上の量を食べるオグリキャップ

さらっと完食

オグリキャップは生まれてからしばらくの間は、痩せこけて見栄えのしない馬体だったそうです。
幼い頃に母馬が乳を与えるのを嫌がったが、そのへんの雑草もかまわず食べる(笑)など食欲が旺盛で、2歳の秋ごろには他馬に見劣りしない馬体に成長しました。

その後も普通の競走馬の食事が1日2回合計8升(約15kg)のところ、オグリは1回に10升食べ、食事中は桶から1度も顔を上げることはなかった、というエピソードがあります。

オグリキャップは「幼いころは脚が弱く立てないほどだった」とか「柔軟性が高い」というエピソードもありますが、そちらは漫画版のほうに盛り込まれてます。
■トレセン学園の練習場

トレセン学園の練習場の空撮シーンが映りますが、こちらは茨城県にある「美浦トレーニングセンター」という実際にある施設がモデルです。「美浦」は「みうら」ではなく「みほ」と呼びます。
実在するトレセンのレイアウトはこちら

トレセン学園

美浦トレーニングセンター案内図

コースの中央②~⑦番の形や配置がほぼ同様なので、ここがモデルといえるでしょう。カラフルなコースなのは、芝・ダート・ウッドチップ・ポリトラックなど、地面の種類が異なるコースに分かれている部分もしっかり再現されてますね。

美浦は「みうら」ではなく「みほ」と呼びます。

いかがだったでしょうか?1話ということもあり競馬ネタ満載でしたし、結構細かいところまでこだわって競馬ネタを盛り込もうという意気込みが感じられました。

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