年代がバラバラとかいろいろ突っ込みどころは抜きにして、ウマ娘をより楽しめる元ネタを、なるべくネタバレしないようにピックアップしてみました。
いきなり競馬ネタではないですが、東京競馬場に気軽に行けない人もいると思いますので、上京してきたスペシャルウィークが降り立つ東府中駅がちゃんと再現されてます。
スペシャルウィーク東府中駅に立つ
実際の東府中駅
自動改札の数や看板などかなり細かい部分まで書き込まれてます。「啓文堂書店」が「文文堂書店」になってる以外はほぼ一緒ですね。
スペシャルウィークが訪れたトレセン学園の風景に出てきたウマ娘の像ですが、これにも元ネタがあります。
元ネタ「黄金の馬・アハルテケ像」
この銅像の元ネタがあり、実際の東京競馬場にある馬の銅像は、アハルテケ・トキノミノル・ウォッカですが、銅像や台座の色からして「アハルテケ」という馬の銅像でしょう。
この電光掲示板も実際の東京競馬場にあります。
作中の掲示板
実際の掲示板
作中の掲示板で写っているのは右から、オグリキャップ・ナリタブライアン・シンボリルドルフ・エアグルーヴ・フジキセキ・ヒシアマゾンです。
ウマ娘のぬいぐるみが売ってますね。これはオグリキャップとヒシアマゾンのぬいぐるみと思われます(笑)
実際の競馬場でも「ターフィーショップ」というお店でぬいぐるみが売ってます。
ウマ娘グッズの屋台
オグリキャップのゼッケンが8番、ヒシアマゾンが3番になってますね。
競争馬のぬいぐるみは、実際のオグリキャップが活躍した第2次競馬ブームの頃に発売され、爆発的に売れました。それ以降活躍した競走馬はぬいぐるみ化され、同じ競走馬でも大きなレースを勝つごとに複数のバージョンが作られました。
「オグリキャップ・有馬記念バージョン」
東京競馬場の広さに圧倒されながらもパドックへ来たスペシャルウィーク。
そこで目にしたのはもう一人のヒロインサイレンススズカ。彼女が出走するレースも実際の競馬に基づいてます。
12頭立てのレースなので、ウマ娘も12人
実際のサイレンススズカの馬番が12番で出走した東京11レースは、1998年2月14日の「バレンタインステークス」ということになります。
このレースは12頭で行われたレースなので、作中でもちゃんと12人のウマ娘がいますね。
先頭で軽快に飛ばすサイレンススズカ。「1000m通過は57秒8」というアナウンスがありますが、実際のこのレースでも同じタイムで走ってます。
解説に1996年にJRA初の女性騎手となった細江純子さんが本人役で登場。
ようやくクラスに合流したスペシャルウィークに同じウマ娘、エルコンドルパサー、セイウンスカイ、グラスワンダーが話しかけてきます。中でもエルコンドルパサーは帰国子女設定で外国人的ななまりの口調です。
クラスメートではないけど、キングヘイローも1話後半に登場
エルコンドルパサーが帰国子女設定なのは、実際の競馬で外国産馬(外国で生まれてデビュー前に日本に輸入された馬)という区分だからと思われます。
エルコンドルパサー、グラスワンダー、セイウンスカイ、キングヘイローは実際の競馬でもスペシャルウィークと同じ1997年にデビューした同期の馬で、20世紀最後の最強世代といわれています。なかでもスペシャルウィーク、エルコンドルパサー、グラスワンダーは3強と称されいまでも人気が高いです。
ハルウララは世代も所属も違いますが、キャラ的に転入直後で気後れしているスペシャルウィークとクラスメートをつなぐ役割でしょうか。
クラスメートとのご飯の時に、スペシャルウィークの生い立ちの話が出てきます。
スペシャルウィークを産んでくれたお母ちゃん「実馬名=キャンペーンガール」は出産の5日後に死亡してしまい、離れた馬房にいたスペシャルウィークは母の死を感じたかのようにずっと啼いていたそうです。
また「小さいころからひとりぼっち~」と、友達がいなかった事をカミングアウトしてますが、実際のスペシャルウィークも「あまりほかの馬たちと行動をともにすることがなく、いつもひとりで遊んでいた」というエピソードもあります。
実際のオグリキャップも大食いエピソードが多く、ウマ娘でもその設定が描写されてます。
さらっと完食
オグリキャップは生まれてからしばらくの間は、痩せこけて見栄えのしない馬体だったそうです。
幼い頃に母馬が乳を与えるのを嫌がったが、そのへんの雑草もかまわず食べる(笑)など食欲が旺盛で、2歳の秋ごろには他馬に見劣りしない馬体に成長しました。
その後も普通の競走馬の食事が1日2回合計8升(約15kg)のところ、オグリは1回に10升食べ、食事中は桶から1度も顔を上げることはなかった、というエピソードがあります。
トレセン学園の練習場の空撮シーンが映りますが、こちらは茨城県にある「美浦トレーニングセンター」という実際にある施設がモデルです。「美浦」は「みうら」ではなく「みほ」と呼びます。
実在するトレセンのレイアウトはこちら
トレセン学園
美浦トレーニングセンター案内図
コースの中央②~⑦番の形や配置がほぼ同様なので、ここがモデルといえるでしょう。カラフルなコースなのは、芝・ダート・ウッドチップ・ポリトラックなど、地面の種類が異なるコースに分かれている部分もしっかり再現されてますね。
いかがだったでしょうか?1話ということもあり競馬ネタ満載でしたし、結構細かいところまでこだわって競馬ネタを盛り込もうという意気込みが感じられました。
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