アニメウマ娘プリティダービー

ウマ娘(2期)に出てくる競馬ネタを集めてみた~8話

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第8話「ささやかな祈り」

天皇賞(春)に向けてトレーニングに励むメジロマックイーンとライスシャワーだったが、実力差は歴然。このままでは勝てないと踏んだライスシャワーは、ある目的のため、レース目前にトレセン学園から姿を消す。

オープニング「ライスシャワーバージョン」

第8話は特殊オープニングとなっています。

BNW

BNWはビワハヤヒデ(Biwa Hayahide)、ナリタタイシン(Narita Taishin)、ウイニングチケット(Winning Ticket)の頭文字をとってBNWといわれました。

メジロマックイーンやトウカイテイオーの二つ下の世代となります。

結果として、ナリタタイシンが皐月賞を、ウイニングチケットが日本ダービーを、ビワハヤヒデが菊花賞をそれぞれ分け合って勝利した。

 

ライスシャワーの調教

ライスシャワーは目標としていた天皇賞(春)の出走が決まってから、メジロマックイーンを意識して徹底的に追い込む調教が行われました。

しかし、あまりの厳しさから「馬を虐め過ぎではないか」との批判が上がり、「メジロマックイーンに勝つ前に馬が潰れる」と揶揄されたほどの過酷な内容だったそうです。

京都競馬場

2022年では京都競馬場改修のため開催はされてませんが、本来春の天皇賞は京都競馬場で行われます。

作中に書かれている大型のターフビジョンは、ゴール側のターフビジョンのサイズは縦10.8m×横64.0mの画面サイズ691.2m2と、川崎競馬場の「川崎ドリームビジョン」、東京競馬場に次ぐ世界最大級のマルチ画面ターフビジョンです。

ライスシャワーバ場入り

天皇賞春当日、地下バ道でただならぬ気配を感じたマックイーン。やってきたのはすさまじいオーラを放つライスシャワーでした。

史実でもライスシャワーは馬体重430kg(前走から-12kg)のと限界まで絞り込んだ馬体での出走となりましたが、飯塚調教師は「当日馬を見たとき、これは凄い、と思ったよ。走るという気力というか、迫力というか。見た目にはそれまでと特別変わっていないんだが、内から溢れ出るものがすごいんだ。このとき初めて、今日は勝つ、と確信したよ」とコメントしています。

マックイーンの「猛獣?何なんですの?まるで私を食いちぎらんばかりのこの気配…」というセリフがありますが、これは騎乗した的場騎手がライスシャワーについて「なにか猛獣というか、すごい生命体というか、そばに近づいたときから、火でも吹かれるんじゃないかって、そんな恐ろしいような雰囲気がありましたが、乗ったらもう、馬じゃない別の生き物でしたよ。これで下手に怒らせたら、指や足を食いちぎられるんじゃないかと思ったぐらい」というコメントが元ネタと思われます。

メジロマックイーンのゲート入り

史実でもメジロマックイーンは発走直前にゲートを入りを嫌がり「枠入り不良」と判断されました。そのため、発走調教再審査の制裁が課されてしまいます。

ライスシャワーとグラスワンダーの共通点

ライスシャワーのレースぶりを見て、スペシャルウィークが「ライスさんの徹底したマーク…似ています。宝塚記念での鬼気迫るグラスちゃんに似てるんです!」というセリフがあります。

そこへいきなり登場するグラスワンダー

トウカイテイオー『そうなの?』
グラスワンダー『確かに似ていますね』

スペシャルウイーク『なんでグラスさんライスちゃんに似てるの?』
グラスワンダー『それはわかりません。ですが運命的な何かを感じます』

運命的な何かを感じる」というのはウマ娘の作中でメタ的なつながりを表すキーワードとなり、ライスシャワーとグラスワンダーにはいくつか共通点があります。

共通点①:同じ祖父を持つ

両馬は共に祖父(父の父)が「ロベルト」という馬で、このロベルトも実は人気馬の記録を阻み「悪役」という見方をされた馬でした。

その人気馬とはイギリス最強馬といわれた「ブリガディアジェラード

ブリガディアジェラードはデビュー以来から15連勝しており、16連勝のヨーロッパ記録に並ぼうとしたレースでロベルトと対決します。

このデビューから16連勝という新記録はイギリス中が期待するものであり、圧倒的な人気が同馬に集まっていました。しかしロベルトはレコードタイムをつけてブリガディアジェラードを破ってしまいました

共通点②:得意とするレース展開が同じ

天皇賞春ではメジロパーマーが大逃げする一方で、3、4番手を先行するメジロマックイーンを斜め前にみる形でライスシャワーがマークし、最終直線でかわし2馬身半差をつけて優勝しました。

またグラスワンダーも4~5番手を走るスペシャルウィークを見る形でレースを進め、最終直線に入って残り200m付近でこれを捉え、最後は3馬身差をつけ優勝しました。

このように狙いの馬をマークして、最後に差すレース運びは的場騎手の共通する戦法でした。

共通点③:騎乗していた騎手が同じ

天皇賞春のライスシャワーとメジロマックイーンは、騎手と人気がグラスワンダーとスペシャルウイークの時と同じでした。

1993年4月25日天皇賞(春)
・ライスシャワー:的場均ー2番人気
・メジロマックイーン:武豊ー1番人気

1999年7月11日宝塚記念
・グラスワンダー:的場均ー2番人気
・スペシャルウイーク:武豊ー1番人気

2000m2分4秒

1週目の正面スタンドを通過したマックイーンたちを見てタイムに驚くトレーナーたち。

前回の天皇賞より2秒以上速い!

「2000mが2分4」と説明があります。前回の天皇賞春の2000mの通過タイムは2分6秒2ということから、2秒2速いペースということになります。

この天皇賞春では1000mの通過タイムは1分1秒9、前回の天皇賞は1000m1分2秒3と0.4秒早いだけということから、今回の天皇賞春は中間の1000mで急激にペースが上がったことがわかります。スピカのメンバーも驚くのも道理ですね。

ライスシャワーの目の炎

最終直線で追い比べをするメジロマックイーンとライスシャワー。観客からのヤジにも耐え、ひたすらゴールを目指す!そのときライスシャワーの目に青白い炎が灯ります。

覚醒したライスシャワーの目に青白い炎が宿る演出は、JRAのCM「The WINNER ライスシャワー編」の演出が元になっていると思われます。

そしてライスシャワーの普段から馬に慣れている騎手や調教師ですらたじろがせる、まさに「極限までそぎ落とされた身体に鬼が宿る」という表現にふさわしい

レコード決着

ライスシャワーの優勝にて天皇賞春は幕を閉じました。

1993年天皇賞春は3分17秒1のレコード決着となりました。前年の天皇賞春は3分20秒0から2秒9も早い決着となりました。

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