「約束」に向けて迷いのないスペシャルウィークだが、トレーナーに休養を勧められ里帰りをすることに。“スピカ”のメンバーもそれぞれの「夢」を意識し始めるなか、サイレンススズカのもとに一報が届き…。
合宿~エルコンドルパサーの凱旋門賞を経て迷いを振り切ったスぺちゃん。気合を入れてトレーニングに打ち込み、再始動でレースに挑みます。
見違えるほどたくましい体(腹?)
スペシャルウィークはなんと7着!惨敗!
「マークする相手、間違えたっ!」オペラオー被害者(笑)
1999年京都大賞典
宝塚記念の次のレースとなる1999年の京都大賞典では、スペシャルウィークは自身のキャリアの中で最高体重となる486kgで挑みます。作中でも「依然と見違えるほどたくましい体」「なんか大きく見える」といわれています。スペシャルウィークの好走時体重は460後半~470前半くらい、逆にスぺちゃん体重増のネタとなった皐月賞(476kg)や前回の宝塚記念(480kg)など体重増で挑んだレースでは負が多いです。
同レースに1つ年下のテイエムオペラオーが出走しており、「マークする相手を間違えた!」と嘆いていますが、実際にも後方待機する1番人気のスペシャルウィークを警戒するあまり、前目でレースを運んだツルマルツヨシに届かず3着に終わってしまいました。
スペシャルウィークは7着とこれも自身のキャリア唯一の掲示板外という惨敗を喫してしまいます。
スぺちゃんが北海道の実家に”超”短期放牧に出ている間、チームスピカの面々の休日の様子が描かれています。
名門メジロ家の食卓。メジロパーマーやメジロアルダンはまだ登場しない様子。
テイオーの意味深な連絡に呼び出されたが、なんだかんだで付き合ってあげるシンボリルドルフ。
休みの日でも一緒という、何だかんだで仲の良いふたり。
ビワハヤヒデとナリタブライアンはちゃんと姉妹設定
ウマ娘たちの周辺環境も史実をちゃんと取り入れてます
◆名門メジロ家:メジロドーベルやメジロブライトなどを輩出したメジロ牧場をモチーフとしています。今でこそメジロ牧場はありませんが、当時は「スタミナのメジロ」と呼ばれるくらいスタミナ能力に恵まれた馬を送り出していました。メジロライアンはメジロドーベル父ですが、マックイーンとの間に血縁関係はありません。
◆トウカイテイオーとシンボリルドルフ:いわずと知れた親子関係で、「皇帝」と称された父から連想して名前が付けられました。シンボリルドルフと同様に幼名があり「ハマノテイオー」と呼ばれていました。
◆ウオッカとダイワスカーレット:デビュー翌年のチューリップ賞から数えて5戦を同じレースで競った間柄です。ダイワスカーレットのほうは引退まで12戦なので約半分のレースで、ウオッカと競ったことになります。戦績は2勝2敗の互角で、残る1戦となる2007年の有馬記念はダイワスカーレットが2着、ウオッカが11着なのでこれを勝ちとすればダイワスカーレットが勝ち越しといえます。
◆ナリタブライアンとビワハヤヒデ:実際にはお父さんの異なる兄弟です。有馬記念での兄弟対決に期待が寄せられたが、天皇賞(秋)でビワハヤヒデが故障、引退したことにより実現せず終わってしまいました。
スズカから復帰レースが決まったことを報告を受けるスぺちゃん。そしてスピカのメンバーの快進撃の様子も伝わりました。
中京4R新馬戦
エルフィンステークス
スポーツ報知杯中京2歳ステークス
阪神4R新馬戦
札幌10Rのコスモス賞
どのレースが元ネタになっているのか?の理由と考察
◆トウカイテイオー:ゼッケン2番をつけた左回りコースでのレース。すぐ後ろに4番のウマ娘がいることから、中京4R新馬戦と思われます。
◆ウオッカ:ゼッケン9番をつけた右回りコースでのレースは京都10R エルフィンステークスが当てはまります。
◆ダイワスカーレット:ゼッケン版をつけた左回りのコース中京8Rスポーツ報知杯中京2歳ステークスがあてはまります。
◆メジロマックイーン:ゼッケン6をつけた右回りコースのレースはデビュー戦と2戦目となるゆきやなぎ賞ですが、よく見るとダートを走っています。そのため作中のシーンは阪神4R新馬戦と考えるのが妥当かと思われます。
◆ゴールドシップ:ゼッケン4番をつけた右回りのコース、後ろに7番と8番のウマ娘を従えているので、札幌10Rのコスモス賞があてはまります。
北海道から帰ってきたスぺちゃんは『日本一のウマ娘だって言われるようになって、そしてスズカさんと勝負して勝ちます!』と目標の再確認と心持ちの変わりを告白する。そして秋の天皇賞が始まります。
ゲートを嫌がるセイウンスカイとそれを注意するキングヘイローおなじみの同期のうち、天皇賞に出られる3頭が出走。
スぺちゃんは後方待機
最後の直線での末脚で11頭をまくり、2着にクビ差で1着
2着はキンイロリョテイさん(本名ステイゴールド)レースシーンではおなじみのウマ娘になってますね。
1999年秋の天皇賞
1999年の天皇賞(秋)は、スペシャルウイークをはじめ、セイウンスカイ、キングヘイローという同じみのメンバーが出走していました。セイウンスカイがゲート入りを嫌がるシーンがありますが、実際にも約5分間に渡って嫌がるアクシデントがありました。
レースではスペシャルウイークは17頭中14番手と後方に位置し、4コーナーでも12番手の位置にいました。そして最後の直線だけでステイゴールドをクビ差抑えて1分58秒0のレコードで勝利し、タマモクロスに続く2頭目の天皇賞春秋連覇を達成しました。
ちなみに、それまでのコースレコード1分58秒2はヤエノムテキでした。
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