サイレンススズカとスペシャルウィークは「約束」を守るため、チーム“スピカ”の面々と共に決意を固くする。一方、チーム“リギル”は好調のまま、グラスワンダーはスペシャルウィークとのレースを望んでいた。
解スピカのメンバーが新年会で観ていたテレビでは、WDT(ウインタードリームトロフィー)が開催されており、出走するシンボリルドルフをはじめ、オグリキャップ、ナリタブライアン、ヒシアマゾン、マルゼンスキー、フジキセキなど名だたるメンバーが二つ名とともに紹介されます。
”皇帝”シンボリルドルフ
”シャドーロールの怪物”ナリタブライアン
(隣にいるのはヒシアマゾン)
”スーパーカー”マルゼンスキー
”二段ロケット”フジキセキ
”地方から来た怪物”オグリキャップ
シンボリルドルフ:「ルドルフ」は神聖ローマ帝国の皇帝ルドルフ1世に因んで名づけられた。その競走成績・馬名から「皇帝」と呼ばれています。
ナリタブライアン:シャドーロールとはウマの足元の視界を遮るために馬の鼻の部分につける馬具です。そのためアニメのナリタブライアンも鼻にテープを貼っているデザインになっているのでしょう。
マルゼンスキー:マルゼンスキーは海外で生まれて日本に輸入された持込馬であったため、1970年代に起きた外国車ブームにちなんで「スーパーカー」という二つ名が付きました。
フジキセキ:皐月賞トライアル競走の弥生賞にて、先頭で走っていたところゴールまで残り100mの地点で後続に並ばれましたが、そこから加速して2馬身半差を付けた瞬発力は二段ロケットにたとえられました。
オグリキャップ:地方競馬から中央へ移籍したという経歴と、4か月の間に重賞6戦という過酷なローテーションをこなし、1着3回2着2回という成績を収めたことが、怪物という異名を決定づけたきっかけです。「芦毛の怪物」と呼ばれることが多いですが、ウマ娘ではタマモクロス(芦毛)もいるので、より特徴を出すために「地方から来た」とされているのかもしれません。
新年会の後、チームスピカは初詣に行きます。
初詣に来るスピカ一行
アニメでは「加茂神社」となっていますが、エンドクレジットには「御猟野乃社 賀茂神社(みかりののもりかもじんじゃ)」とあり、滋賀県近江八幡市にある神社がこれに当たります。
宝塚記念を間近に控えたグラスちゃんにエルコンドルパサーから手紙がきます。手紙には海外遠征の状況がかかれていました。
帰国子女設定だから字が上手じゃないのでしょうか?
エルコンドルパサーはフランスに遠征し、初戦のイスパーン賞で2着となり、その後サンクルー賞(G1)とフォワ賞(G2)を勝ち、凱旋門賞で2着となりました。
初戦の内容は割と軽い感じで話されてましたが、遠征して初戦がG1で2着はかなりすごいことでした。
この時点でスぺちゃんは世代トップと目されている実力者と評されており、グラスちゃんは初の対戦に燃えていた。しかし当のスペちゃんは練習に復帰したスズカを意識するあまり、自分の練習に身が入らない。同世代のグラスちゃんは自分を気にかけてくれず、悶々としてヤンデレが本格化したのであった。
初対戦に闘志を燃やすグラスワンダー
スズカの事が気になり心ここにあらずのスペシャルウィーク
うしろには招き猫でおなじみのマチカネフクキタルがさりげなく初登場
実況「おぉっと、スペシャルウィークが辺りを見渡してます!グラスワンダーは後ろにいるぞ!!」この実況にも元ネタがあります。
グラスワンダーが1着、スペシャルウィークは2着でした。
宝塚記念はファン投票で優先出走権が決まるグランプリレースです。
この年のファン投票はスペシャルウィークが第1位、グラスワンダーが第2位で選出されています。そのほかウマ娘となっている実在馬としては、キングヘイロー、マチカネフクキタルが出走しています。
レース中にスぺちゃんがキョロキョロするしぐさは、実際のレースでスペシャルウィーク騎乗の武豊騎手がグラスワンダーと騎乗していた的場均を探して左右を確認する仕草が見られたことを実況したことが由来と思われます。
結果はグラスワンダーが1着、スペシャルウィークが2着、マチカネフクキタルは5着、キングヘイローは8着でした。
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